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歴代会長挨拶など

第25回競書大会(昭和50年) 新大競書大会25周年を迎えて

新潟大学書道教育研究会会長 三浦康廣

本競書大会は今年で第25回を迎えました。私が新潟大学に赴任したのは昭和36年でありますが、これまで第11回大会から今回で既に15回を経ました。初代教授の石橋先生がこの競書大会を想い立たれたのは、敗戦占領下、衣食住は困窮し、毛筆廃止論が台頭し、書道教育が危機に瀕した昭和26年であります。以来、石橋・竹内両先生が中心となり、書道科学生や県内外識者各位の共鳴の下に、競書大会は年を逐って盛行し今日に至りました。その足跡はまことに輝かしいの一語に尽きます。荒廃しきった国土に、素晴らしい伝統芸術の開花を見る思いがいたします。その経過の概要を記して、この行事に従事・参加された各位へ敬意を表したいと思います。

第1回の入賞者名簿は現存しないが、記録(第10回大会、入賞者名簿「競書大会年表」)によれば、参加者総数は1,502名と記されています。それが、第2回は6,209名、第3回は15,026名、第4回は24,740名、第5回は32,100名、第6回は41,990名、第7回は53,386名、第8回は59,374名、第9回は70,026名、第10回は84,029名となり、猛烈なスピードで激増の跡を示しています。その後、順調な発展を遂げましたが、昭和40年、従来の芸能科書道専攻という形から昇格して、文部省から正式に「特別教科教員養成課程書道科」として認可設置されることになりました。これを機に、従来の応募地域、新潟・長野・富山の三県を拡大して全国大会に踏み切りました。この年(第15回)は125,260名の参加者がありました。この頃から学童数の減少により若干の参加者減を見ましたが、概ね10万名程度で安定しております。
また、本大会の主催者は、発足の昭和26年第1回より第12回(昭和37)までは「新潟大学」でありましたが、順調な発展を遂げ安定を得ましたので、昭和38年には「新潟大学書道教育研究会」が設けられ、第13回からは本会が主催することとなりました。
次に、大会の名称も四度の改称が行われました。最初は「北陸学徒競書大会」として発足しましたが、第7回(昭和32)からは「北信越学徒競書大会」と改め、第15回(昭和40)からは「新大学徒競書大会」、第25回(昭和50)から「新大競書大会」と改称することになりました。
このように、25年の長きに亘って順調に成長してきたわけですが、その間における本大会関係者の熱意と苦労は並々ならぬものと察せられます。殊に、試験休暇を返上して鑑査に当たる学生諸君や、地道な整理作業に従事する事務局各位の献身的な尽力なしには達し得ない成果であります。ここに衷心より謝意を申し上げたいと思います。

入賞者名簿を通覧いたしますと、入賞された人々の中には、書道を専攻する道に進まれ、現在では大学・高校の書道教師になっている人もあり、この競書大会のもつ大きな意義と因縁を感じないではいられません。また、書写・書道教育も現在では学校教育の中に組み込まれていますが、小・中学校においては「国語」の中の書写として仮住まいしています。近い将来、独立教科としての地位を確保したいものと念じています。
今日、書道熱はメまり、未曾有の隆盛を呈してきましたが、この現象は根の浅い浮き草であってはなりません。ひと時のショーで終わってはならないと思います。東洋芸術の粋として、「書」の進路を深め高めて、次代に継承されるよう、立派な基盤を培ってゆかねばならないものと思います。牛歩ではありますが、着実な歩みを続けたいものと考えていますので、皆様の御支援と御協力を切にお願い申し上げます。
終わりにのぞみ、これまで本会の育成発展に御尽力を賜った各位に対して、衷心より敬意と謝意を捧げたいと思います。

名簿写真

第25回(昭和50)新大競書大会 入賞者名簿

第27回競書大会(昭和52年) ご挨拶

新潟県書道教育研究会会長 竹内忠雄( 臨川 )

書写能力の低下が叫ばれてから久しくなり、小・中・高校では、この方面の教育に一層努力されていますが、あまり効果があがっていないことは、文部省や教職員組合からも指摘されています。私ども書道教育に携わっている者の責務は、益々重大であると反省し、常々努力を重ねているものであります。

新潟大学書道教育研究会では、その事業の一部として毎年、競書大会(秋)、書初大会(春)を開催されて、学童の書写能力の向上に資して、既に二十数年を経過しました。その功績は計り知れぬものがあり、これによって本県の学童の書写能力は全国的に見て、常に高い水準を保ってきたと言えます。しかるに今年度から種々の事情により、中止されることになりました。
この影響が甚大であると各方面から憂慮された結果、これに代わるものとして、新潟県書道教育研究会が、本年4月に設立、、役員も決定され、不肖私が会長に推されることになりました。そしてこの会の行事の一つとして、第1回の競書大会を開催する結果となったのであります。
準備の期間も少なく、課題手本を小・中学校の夏休みの学習帳に載せる時間もなく、学校現場に徹底を欠く憾みが多々あったことは残念なことでした。それにもかかわらず、ここに4万有余の参加者を得ましたことは望外の喜びであります。去る10月2日に最終審査を終え、このように成績を発表することができました。名誉ある団体賞、個人賞を得られた学校及び個人の各位には、深甚の祝意と敬意を表する次第です。今後回を重ねるに従い、益々内容を充実させて、研究会本来の目的達成に努力いたしたいと念願していますが、何卒皆さんの一層のご協力とご支援を切にお願いする次第です。

名簿写真

第27回(昭和52)新潟県競書大会 入賞者名簿

第37回競書大会(昭和62年) ご挨拶

新潟県書道教育研究会会長 相沢庄一郎(木城)

昨年まで本会会長であられた竹内臨川先生が逝去されましたので、先生にかわって会長の役を引き受けることになりました。
本会主催の競書大会は出発して11年目を迎えました。出品点数は昨年より約千点の増加で、新潟県は全国的にハイレベルにあると自負しているだけに、立派な作品が多く、審査にあたられた先生方も、慎重の上にも慎重を期されたようであります。
ここに出品された学童諸君、ご指導くださった先生方、ご協力の保護者の皆さんに心から感謝申し上げます。

10年前の本会主催第1回の競書大会入賞者名簿をなにげなく開いてみました。小学校6年の課題「海辺の村」で大賞をとられた三条市立裏館小学校、道見佳子さんの作品が大きく出ていました。小学生とは思えない、力強く堂々とした作品です。立派だなあと思いました。佳子さんの感想文に、6年間つらい練習に何度かやめたいと思った日もありましたが、今年は小学校最後のしめくくりの気持ちで、一生懸命練習しました。今までご指導いただいた諸先生に感謝し、これからも頑張りたいと思います。と結んであります。顔の写真を見ながら私は考えます。中学校・高等学校そして大学へ行かれたかもしれない。それにしても10年前の6年生だから、現在は実社会で活躍しているに違いない。そして結婚されているかもしれない。どのような道を選ばれたにしろ、字がうまいことだから必ずそれが役立っているに違いないと思っています。

さて、今回の競書大会に特別賞を出してくださった新潟大学長先生、教育学部長先生、新潟県小学校長先生、同中学校長先生、同高等学校長協会先生、ならびに新潟日報社、毎日新聞社、読売新聞社、NHK、BSNの各社のご支援に深く感謝申し上げます。
なお、来る10月29日より11月3日まで新潟伊勢丹において展覧会を開催し、特選・準特選作品を展示いたしますので、ご覧いただきたいと思います。

審査員写真

最終審査会審査員

審査風景写真

審査風景

第50回競書大会(平成12年) ご挨拶

新潟県書道教育研究会会長 相沢庄一郎(木城)

平成12年度の競書大会は出品点数約2万1千点で、審査も厳正、公平に行われ、入賞者名簿をお送りすることができますことは、たいへんうれしいことです。まことにすばらしい作品がそろいました。
競書大会をふりかえると、今回で50回となりました。本会は新潟大学の石橋犀水教授、竹内臨川教授が始められ、全国でもめずらしい競書大会といわれ、多くの人材が育っていったようです。私は第1回から審査をつとめ、ひきつづき現在にいたっています。尾上柴舟文学博士をはじめ、有名な書道の大家を審査員として迎えることができ、すばらしい勉強をさせていただきました。昔の思い出は尽きません。これからも50年の歴史を大切にして、本会を発展させていきたいと思っています。

さて、今年の夏は毎日30度以上の高温つづきで、参加してくれた児童生徒諸君の練習は、たいへんだったことと思います。ご指導された先生方、ご協力くださった保護者の皆さんに心から感謝申し上げます。
最後に、特別賞を出してくださった新潟県知事、県教育長、新潟大学をはじめ、新潟県小・中学校長会、高等学校長協会、新潟日報、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、NHK、BSN、NST、TeNY,NT21の各社のご支援に深く感謝申し上げます。
なお、来る10月28日より29日まで長岡市立中央図書館において展覧会を開催しますので、ご覧いただきたいと思います。

審査員写真

最終審査審査員

第52回競書大会(平成14年) ご挨拶

新潟県書道教育研究会会長 中村 勝(城翠)

この4月、当研究会の役員会におきまして不肖私が相沢前会長の後任としてこの大役を仰せつかりました。もとより浅学非才の身、力量不足は否めませんが、顧問となられた前会長のご指導と役員の先生方のご協力をいただきながら、伝統ある本会の事業を通して新潟県の書写書道教育の発展に貢献すべく微力を尽くす所存です。どうぞ皆様方からも、これまで以上のご指導とご鞭撻を賜りたく、まずもってお願い申し上げます。
顧みますと、この競書大会が昭和26年に新潟大学の主催でスタートして3年目になる昭和28年に高校生として初めて出品したのが私とこの競書大会との出会いでした。その後新潟大学に入学して本会創始者の石橋犀水先生の指導を受けるかたわら、研修の一環として競書大会や書き初め大会の鑑査会のお手伝いをさせていただきました。さらに卒業後は高等学校の書道科教員として生徒の指導に携わり、一回も休むことなく出品を続けてきました。今年で通算52回目ですから実に49年間、この大会に関わってきたことになり、あらためてこの大会との縁の深さを感じております。

さて、今年の競書大会は参加校はやや増加したものの、出品点数は若干減少してしまいました。しかし、集まった作品はみごとな力作ぞろいで感心しました。特に特別賞候補に残った作品はすばらしい出来映えで甲乙つけがたく、受賞作を選出するのに投票や挙手をくり返し、予定時間をかなりオーバーする最終審査でした。例年にない猛暑の中、人一倍努力を重ねて栄冠を手にされた児童生徒の皆さん、そして暖かく応援してくださった先生、保護者など関係者各位に深く敬意を表し心よりお祝いを申し述べる次第です。
それから、ご支援をいただき特別賞を出してくださいました新潟県をはじめ、新潟大学、新潟県小・中学校長会、高等学校長協会および報道関係各社に対し深く感謝申し上げます。
最後になりましたが、来年1月の毛筆・硬筆書き初め大会にも昨年にまして多数の力作をご出品くださいますようお願い申し上げます。

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